2章 悪霊の深圳の裏切り4

通知を開きすぐに確認する。

今日は朝から通知に対して敏感だ。

わざわざマナーモードを解除し、ビックエコーの広告ラインや、惰性で入っているグループラインの通知に一喜一憂しているのである。

しかし、それは本命の通知であった。

受かったのか。落ちたのか。

「香港に決まりました。」

まさかの採用決定LINE。

香港。

香港。。

香港。。。

香港って物価高いよな。。ストロングゼロは?

人間は自分の興奮が一定を超えたり、理解を超える現象が起きたらこうなるのであろう。

タッチパネルを操作はしたが、何を頼んだか全く覚えていない。味も思い出せない。

唯一覚えているのは一巻目の大トロがシャリシャリしていたことのみで、寿司屋を退店した。

なぜかはわからないが、近くのトレファクにも行って無駄にウインドウショッピングをした。

と言うより、「ウインドウ考え事」をした。

信じられない位、商品の情報が入ってこない。

とりあえず家に帰って、彼女と話し合いをしよう。

2章FIN。

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