9章 観光名所の守り人

そんなこんなで、移住して一年以内にさまざまなことが起こった私であるが、とりあえず生活には慣れてきている状況だ。

しかし、相も変わらず物価高にはあまり慣れることができず、家計をなんとかやりくりしつつ、友だちとプチ旅行に行ったり、香港の名所を巡ったりした。

香港の名所と言えば、ビクトリアピークがかなり有名な観光名所であり、別名「100万ドルの夜景」と名のつく有名スポットである。

しかし、住んでみて気付いたが、香港の観光名所はかなり限られている。というか少ない。

現地の人はやたら日本に旅行に行く(年に3、4回位は行く)ので、理由を聞いた所「観光する場所がないからみんな日本に行くんだ。」と言っていた。

実際に住んでみてから香港の観光名所には色々行ったが、記憶に深く残っているのは「世界一長いエスカレーター」と「ゴンピン島」「モンスターマンション」の3箇所だ。(香港ディズニーランドはまだ未体験)

「世界一長いエスカレーター」これは、メチャメチャオフィス街でイケてる街の「セントラル」の近くにある。

香港は基本的に国土が狭いので、山のあるエリアや起伏のあるエリアも上手に活用している。そのため急斜面のエリアや階段の勾配が尋常じゃない位きつい場所もある。そんなところにあるのが、この「世界一長いエスカレーター」である。

この言葉だけを聞くと、とてつもなく長いエスカレーターが一本あるように聞こえるが、実際はたくさんのエスカレーターの合計が一位ですよ。って話。

実際に行ってみて感じたのは、まぁ確かに長いわ。って感じるのとスタート地点がいつの間にか始まっていて、誰もここが「世界一」とありがたがっていないのがよくわかる。

エスカレーターの途中で、昔使われていた刑務所(今は博物館)に入れ、香港の昔と今について学べる。(実際はトイレ休憩として使用)

そんな「世界一長いエスカレーター」は終わりもあっさりで「えっここで終わりなのかな?」と次のエスカレーターを探すような雰囲気で終わる。

香港に旅行に来る人は、多分セントラルというエリアに来ることもあると思うので、無料だし途中でやめられるので、ぜひチャレンジしていただきたい。多分がっかりするので。

続いての名所は「ゴンピン島」である。

ゴンピン島はすんごい簡単にいうとでっかい大仏がある山のことである。

その山に行くためには、今住んでいる島から、二つ島を超えて、更にケーブルカーに乗って、山頂付近まで行く必要がある。

事前情報を結構調べていた我々ですら、相当大仏を見るのに手こずったので、旅行者の方は是非気をつけていただきたい。

まず、大仏を見るためには、ケーブルカーか徒歩を選ぶ。この際徒歩を選ぶともれなく片道三、四時間位の山登りがついてくるので、基本的には避けた方がいいと思う。

そして、ケーブルカーだが、まずチケットを購入すると思いきや、先にケーブルカーを乗るための順番受付がある。ちょっとわかりにくいが、カフェやフードコートで先に座席を確保する的な感じだ。まず買う前に座席の確保。

その受付を済ませると、番号が書いてあるレシートをゲットできる。これはただの入場番号であり、早く取れれば取れるほど良い。

ちなみに私は結構空いている時間を選んだにも関わらず、結果的に120分先の入場になった。

待ち時間は近くにいる必要はなく、レシートに印字されたQRコードで今呼び出されている入場番号が確認できるので、適当にプラつくことができる。幸いにも近くにショッピングモールがあるのでそこをプラプラしていればオッケー

呼び出し番号の三つ前くらいの数字になったら近くで待機して入場を待つ。

ようやく自分のレシートの番がきて、喜んでいると不穏な雰囲気。入場できたと見せかけてまたもや長蛇の列。例えるならディズニーランド?ラーメン二郎?そんな列がとてつもなく長く続いている。でもこの先にはケーブルカーのゴンドラが。と思っていたが、予想より進みも遅く、列も長く結局ケーブルカーまで更に1時間かかった。この時点で3時間経過。

ようやくゴンドラに乗れ、20分ほど揺られ、テーマパークの入り口のようなところに到着。これがゴンピン島。

大仏までは色々な店があり、軽食やお土産も売っている。そしていよいよ大仏の目前へ。

大仏には傾斜のある階段をかなり登るが、テンションが後押ししスイスイ登っていく。しかし運動不足が祟り、頂上で足がつりそうになった。加齢を呪う。

後から聞いたが、どうやら大仏の入場ゲートは午後4時半で入り口が閉まるらしく、入れなくなるので逆算して目的地に着く必要があるっぽい。ってかゴンドラ乗るまでで3時間なんて、誰が考えることができるんだろう。あまりにも初見殺し。

んじゃ一通り見たし帰るかーってなって、帰りは帰りでケーブルカー激混み。

またも、ケーブルカーに長蛇の列。そこへ営業部隊がくる。「2000円課金すると先頭に移動できますよー。」というケーブルカーの職員がまわっている。

「買うか」「買わないか」非常に悩んで今回はパス。

結局90分待った。列に並び始めた時は「あなたは60分待ちです。」と言われたのに。本当に香港の情報は当てにならない。

基本的に香港は日本と文化が違うので、すごく声が大きいし、距離感の詰めかたが異常に狭い。なんなら抜かしにきてるのかと疑う位近くまで寄ってくる。(ちなみに公共交通機関での通話は当然のごとくOKで、みんな信じられない位でかい声で電話している。なんなら、60%位はテレビ電話)

妻が後ろのでかい声で距離を詰めてくる体格大きい男性にビビりまくっていて、帰りぎわずっと震えていた。

うーんゴンピン島。もう二度といかない。

そして最後の名所「モンスターマンション」である。これは、どうやらトランスフォーマーの映画の舞台になったらしく。メチャメチャ有名な場所。なんなら、香港といえば位の観光地だ。

ある日私と妻が、土曜日に近くのイオンに向かっている時のこと。

イオンの最寄りのトラム駅で下車して、イオンに行く前に少し探検しようということになり、近くの香港の景色を楽しんでいたら、雰囲気のある場所が。

「これってなんかモンスターマンションみたいだねー」と話していた。

そう香港は国土が狭いので、タワマンがそこら中にある。というよりタワマンしかないのである。(タワマンと言っても素材や外観は日本の団地に近い)

そしてその雰囲気がいい場所を見ていたら、中に入れるような入り口がある。そこ中を抜けるとそこがまさかのモンスターマンション。

モンスターマンションは観光地でもなんでもなく、ただの民家だったのである。

人はまばらにいて、住民の生活を第一に的な看板があった。モンスターマンションは完全に誰かの生活圏内であった。

ここが映画の。。とは特にならず。ふーん的な感じで終わった。むしろ、その後のイオンの中にある「すき家」の値段の安さの方が感動を覚えた。ありがとうゼンショーホールディングス。

というわけで、様々な観光地には行ったが正直どこも不発。

そして、残すは香港ディズニーランド位。

しかし、かく言う私はディズニーランドアンチである。

なぜアンチなのかと言うと、持病のパニック障害が原因だ。長い列に並んだり、人混みが激しいと発作がかなり出やすい。なんなら、電車や美容院。ショッピングモールでも発作が出ることがある。(一番出やすいのは自宅近くの無印良品のレジの混雑時)

日本では何度かディズニーには行ったことがあるが、もう十数年行っていない。

妻(当時は彼女だった)が「海外の面接に受かったらディズニーに行こう」と言っていて「受かったらねー」と、かなり安請け合いをしたのだが、本当に受かってしまったので、困ったものである。いよいよその時が近づいている。

前情報としては、香港ディズニーランドは世界一狭い。そして、世界一空いているとのことなので、ディズニーランドが苦手な自分でも、かなり期待ができる要素がある。

噂によると家の前の道路の人口密度よりディズニー内の方が人口密度が低いらしい。そしてアトラクションも待ち時間が大体15分だとか。これは吉報である。

そもそも香港はどこに行っても竹下通りや正月の上野位混んでいるので、人が少ない所に行けるのは嬉しい。

と言うわけで、次回。「ディズニーランドアンチが香港ディズニーランド行ってみる」乞うご期待。

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