11章 眠れる勇者と導きの隣国 マカオ編

一人旅から、帰ってきて通常通りの香港の日常が戻ってきた。

妻は働き、私は家事を淡々とこなす。相変わらず料理で使える野菜が少ない中工夫して何とか凌いでいた。

そんな日常が続いていたが、たまたま妻が平日の月曜日が休みになる日ができた。

久しぶりに夫婦で揃って時間が取れたので、妻と相談し急遽マカオ旅に行くことに。

ホテル選びを任されたが、土日等で宿泊すると非常に高いマカオのホテル料金も平日を含めるとかなり安価になることが分かり、平日に宿泊することに。

マカオには五つ星ホテルが多く存在し、かつカジノが併設されたホテルが多い。

中でも有名なのはベネチアンホテルやグランドリスボアという名前のホテルだ。

そんなゴージャスなホテルの中でも昔から泊まってみたかったリスボアホテルというところが値引きがすごかったので、そこに決定。具体的には土日等では一泊4~6万円位するのだが、平日だと1万円と非常にお得に泊まれる。

自宅から近くのフェリーターミナルまで電車で移動をし、出国審査。フェリーに乗船する流れで、フェリーも平日なので空いていて、かなり広々している席をあてがってくれた。

これは香港全般で言えることだが、香港は夏と冬しかない。(香港人は四季があると主張している)4月から30℃を超える気温なので、クーラーがどこに行ってもキンキンである。なので、長距離の移動や店内で過ごす場合は何か羽織れるものを常備することが重要である。

予想通りフェリーの中もキンキンに冷えており、カイジもビールを美味しく飲めないレベルだ。

30分ほどでマカオに到着し、とりあえずホテルへ向かう。大体のマカオの高級ホテルであれば、無料のシャトルバスがフェリーターミナルから出ているので、それに乗ってホテルまで向かうのだ。

ホテルはかなりゴージャスで、さすが五つ星といった風格。広すぎてチェックインがどこでできるかわからない位広い。

ささっとチェックインを済ませ、早速街ブラ&カジノ。普段は全くお金を使わない生活をしている私であるが、カジノに関しては非常に興味があるので、ここで一財を築きたいところである。

街ブラをして、マカオも香港と同程度の物価水準だったことを確認し、ホテルリスボアのカジノエリアへ向かう。

カジノの入り口では荷物検査があるので、荷物を預けて検査を終わらせると妻が止められている。

何かと思ってみていると「パスポートを見せて」と言われていた。まさかの未成年と間違えられ年齢確認をされていたのである。驚くべきマカオ。

カジノの中を見て、やはり最大級のカジノを体験したいと思い、リスボアからベネチアンカジノへ移動。ベネチアンカジノでも再び未成年に疑われパスポートを提出する妻。恐ろしい国マカオ。

今回のカジノでは作戦を考えてきていた。

まず遊ぶ台はスロットマシーン。スロットマシーンは遊べば遊ぶほど、ボーナスが溜まっていき、ボーナスのカウントはスロットの上のスクリーンに表示されている。

つまり、ボーナスのカウントが高い状態で放置されている台を探せば、誰かがたくさん賭けた結果諦めて途中でやめてしまった台というわけである。

この作戦を使えば、少ない元手で高確率で大きな当たりを引くことが可能なのである。

ちなみにこの作戦は、ラスベガスでは結構有名らしく、これで生計を立てているラスベガス住民もいるとのこと。

確実に増やすために、少ない時間でたくさん勉強をしてきたので今回は期待でいっぱいである。

到着して気づいたが、スロットマシーンの上部のスクリーンにボーナスのカウントの無いタイプのスロットマシーンしかなく、私のハイエナ作戦は開始する前に終了してしまった。

そして惨敗。

更になんとゲームに熱中しすぎてスマホを無くしてしまった。

その後カジノのセキュリティー何人にも確認し、何とか手元にスマホが戻ってきた。

戻ってきた時は安心しすぎて、自分がスロットで3万円失ったことが全然気にならなくなっていた。

その後は世界遺産を見学したり、近くのスーパーに行って買い物をしたりした。

物価は正直香港とマカオでは全然変わらずで、相変わらず高い。

マカオはポルトガル領だった時代が長く、中国と西洋の文化が混在した国だ。その結果ポルトガル料理が有名で、妻が事前にリサーチしていたポルトガル料理の店に行くことに。

タコを使った料理が有名らしく、タコ一匹で一万円とかなりの強気の料金設定。様々な料理を堪能してみたが、どれもこれも非常においしかった。

途中で、オーストラリアから輸入されたであろう古着のキャップを売る露店のようなものがあり、二人でいいデザインのものを探すも、妻だけが良いデザインのキャップを見つけ、負けじと必死になって探すも、汗をかきまくるだけで結局見つからなかった。

期待していたホテルリスボアの部屋は結構狭く「正直APAホテルやん」といった印象であった。

そんなこんなで二人とも2度目のマカオであったが、色々と新しい発見があり楽しめた。

次は中国に一緒に行ってみよう。という誓いを立て帰国。

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