10章 目覚めしバックパッカー旅 タイ編②

昼頃に目が覚め、今日やりたいことを整理する。

今日のタスクは三つ

①自分のオリジナルキャップを作れるらしいので作りたい

②TIIKTOKやインスタで若干バズっていたピスタチオのジェラートを食べたい

③短パンがボロくなっているので新調したい

ということで、バンコクの中心部にあるプラティナムファッションモールというところに行ってみた。デパートのような巨大ビル(日本でいうと高島屋のような感じ)に、めちゃめちゃ偽物が多く売っていて、店舗がメッチャ狭い露店のような店が集結している場所だった。短パンを探すも、なかなかいいものが見つからずキャップを作成しにいく。刺繍でロゴを入れられると思っていたが、ロゴはダメで文字だけしか入れられないとのことなので、すごく迷ってキャンセルした。

その後はサイアムスクエアワンというところにピスタチオのジェラートが売っているらしいので、歩いて移動。サイアムスクエアは「サイアムパラゴン」「サイアムスクエア」「サイアムセンター」「サイアムスクエアワン」とメッチャ似ている姉妹店の超巨大なビル(高島屋レベル)が四つ構えているので、どれか非常に迷った。

どのサイアムシリーズにもお客さんが尋常じゃ無いくらいいるせいか、GPSがずれまくっていて、全然目的地が分からず40分も迷い、ようやくジェラート屋「blendies thailand」に到着。タイの外気と熱気にやられ汗だくでピスタチオのジェラートにありついた。多分イケているインスタグラマーのクールな感じの客層とは大きく異なっていたことだろう。こちとら汗だくで、きったない格好でアイスをほおばる。

ジェラートはというと、モッタリとしていて信じられないくらい美味しかった。焦がしたピスタチオがジェラート全体にこれでもかとまぶされており、ワッフルコーンも焼きたてで温かく純粋にジェラートも美味しい。

インスタの映えとか全くもって興味がなかったが意外と情報は侮れないなと実感した。

モッタリしたアイスを食べたせいで食欲が一気に減退したので、そのままMBKセンターというショッピングモールへ行く。ここは、以前タイに訪れた際にiPhoneのバッテリーとカメラを格安で修理してもらった場所だ。当時は円高の影響もあり、日本でバッテリーとカメラを直すと20000円以上はかかったのだが、ここでは3000円でインカメラとバッテリー全てを直してくれた。(しかも10分程度で)

昔は秋葉原のような電気街っぽい雰囲気のあるモールだったが、今はすごく綺麗になっており、かなり近代的な内装だった。

また外国人観光客が非常に多く、皆こぞってパチモンのブランド品(特にヴィトン)を買い漁っていた。

パチモン売り場を華麗にスルーし、私は色々な個人商店で短パンを試着し(当然1区画2畳くらいのスペースで品物が並んでいるので、試着室など無く、その場でパンツになり履き替えた)気に入った1枚の短パンを見つけたので購入した。

本当は黄色か濃い緑の短パンが欲しかったが全然見つからず、エメラルドグリーンのような短パンに決めた。

その後は歩きすぎて疲れたので、タクシーで宿に戻り軽く食事をしてパッキングを進めた。長かったバックパッカーも明日で終了である。

しかしいつも思うのだが、ホテルにデポジット(預かり金)としていくらか渡すのだが、最終日にデポジットを返却されていつ使えというのだろう。

今回は1000バーツのデポジットだったので、約4000円。ホテルをチェックアウトすると同時に現金が手に入り、あとは帰国というタイミングで皆さんはどうやってこのお金を有効活用するのだろうか。もう少しいい方法でデポジットのシステムを変えられないものかと感じる。

明日は朝食を食べ、最後の支度をして空港に向かう。その前にどうやって4000円を使うかを考えながら床に着くことにする。

当然今日も睡眠グミを食べた。結局グミを食べてからあっという間に寝たものの、時差ボケの影響もあり、三時間で目が覚めた。その後は結局寝れず、眠い状態のままホテルをチェックアウト。

フライトまでは三時間ちょいあるので、ホテルの隣のマッサージ店へ向かう。1時間のマッサージで約1,000円ちょい。施術を受けてから空港へ向かえば時間もちょうどよく、残金も減らすことができて一石二鳥だとそんな作戦だ。

マッサージは同じ店に2回目であるが、本日はナカナカの品質で、ゆっくりな心臓マッサージを背中からされているようで、うつ伏せ状態なので肋骨が非常に痛い。

結局全く気持ちがよくなれないまま、1時間が経過した。

どうしてマッサージに関しては要求を相手に伝えることが難しいのだろう。仕事などだとあんなに簡単に要求を伝えることができるのに。と不思議な気持ちになりつつ、空港へ向かう。空港で余ったお金を使おうとするもめぼしいものが無く、1つ千円もするキーホルダーを購入し搭乗。

時差ボケの影響がもろに出て、飛行機に乗った瞬間から急激な眠気が襲ってくる。まるでメタルバンドのファンのように、頭を上下にグワングワンさせて、何度も寝ては起きるを繰り返す。結局「劇場版名探偵コナン」をネトフリでつけていたが、冒頭の部分しか見ることができなかった。

ついに香港に到着してしまった。

これにて私が生涯憧れ続けていたバックパッカー体験が終わりを告げた。

今までしてきたのが旅行であるならば、今回は旅。

この旅を通じて色々感じたことがあったので、それは次回。

ご期待ください。

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