10章 目覚めしバックパッカー旅 ギリシャ編②

今日も今日とて朝の2時に目が覚める。「漏れる…」

急いでルームキーを手に取り、ダッシュで共同のトイレに向かう…

「ギリシャに拠点を構えても、この起床のタイプかよ」とショックになりながら再び就寝。

今日はしっかりめに寝て結構体力が回復した感じがしたので、ブランチを取りに行く。イケてる雰囲気のテラス席でほうれん草とチーズのサンドとギリシャコーヒーをいただく。これはギリシャの街並みに溶け込んで周りから見たらめっちゃ映えているぞ。という雰囲気を出しているも、実際心の中はこの店、中のトイレはどこなんだろう。と怯えていた。

その後は食後なのに意外と便意が襲ってこない。ついに食中毒フィナーレか?という淡い期待を胸に次はどうするか考える。

どうせ便意のせいで行動が制限されることを予測していたので、次どうするか全然考えていなかったのである。

そうだ!アテネ共通チケットという「アテネにある遺跡色々周れますよチケット」を買いに行くことにしよう。

今日遺跡を巡るのではなく、チケットを持った状態で明日入場するという(ファストパス的な)まさに旅慣れたスタイルな作戦を思いついた上級者の私。まさに旅のカリスマ。圧巻である。

じゃあ、そのチケットどこで手に入れればいいのか考え、共通チケットで入れる、おそらく一番人気がなさそうな場所でチケットを買えば並ばなくて買えていいじゃん!というわけで、なんだか名前も聞いたことの無い遺跡っぽいところに行くも、パスは売っていない。

じゃあそこそこ人気のある遺跡に行くか…とそこでも売っていない。

じゃあもう一番人気のアクロポリス(パルテノン神殿がある場所)に行って買うしかない。と思い、行ってみたら驚愕の事実が。

アクロポリスは20ユーロ。共通パスが30ユーロということだったが、2025年4月からアクロポリス単体30ユーロ。共通パスは廃止になったとスタッフに告げられる。マジかよ。

アクロポリスまで来たし、もう入るかと旅の上級者顔負けの情弱プレーをかましつつ、アクロポリスに入場。

なんだか、スッゲーいけてる劇場見たいな遺跡を通り、いざパルテノン神殿へ

「すげーーーーー」と独り言をぶつぶつ言いながら、「教科書で見たやつやー」となんとも薄っぺらい感想。30ユーロも払ったんだから、便意が許す限り歩き回ってやろうと、うろちょろする。

近くにいた旅行者と順番で写真を撮りあい、結構興奮した。

私の大好きなYouTuberがギリシャは来る価値全然無いです。と行っていたが、私にはかなり来る価値ありな遺跡だった。ってかピラミッドでも感じたが「結構高さのある支柱は当時の人はどうやって立てたんだろう」とか「支柱の上の方の彫刻の部分、立てるときに傷つけたり、壊したりして怒られたやついたんだろーなー」とかわけわからんこと考えて、30ユーロ分を消化した。

今となっては、彫刻壊したら怒られるもなにも普通に処刑とかだったんじゃねと冷静に考えられるほど腹痛が治ってきたので、こりゃビール行くっきゃねー。どうせならサーバーから提供されるビールが飲みたいので、クラフトビール専門店に行ってみた。

ここが最高で、さまざまなクラフトビールが提供されており、合うか合わないかテイスティングをしてから注文させてくれる。

IPAは苦手なので、PAで行こうとするも、ちょっとお口に合わないのでドラフトビールを注文。ガブガブ飲み、ホテルに帰還。

これはエジプトから続いていることだが、毎日寝るまでYouTubeショートやインスタ、TIKTOKを見ていてラーメンに異常にトッピングをして食べたり、すき家で爆食いしていたりする動画を見たりしていたので、どうしてもパン以外が食べたい。

というわけでホテルからちょっと離れた中華料理屋に行き、チャーハンを食らうことにする。チャーハンは日本米を使っておりメッチャ美味しい。ビール込みで16ユーロ(2500円位)もしたが大満足。やっぱり純日本人なんだなぁーと実感。米最高。

明日は腹痛がこないことを祈り就寝をする

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