10章 目覚めしバックパッカー旅 エジプト編④

朝5時に目が覚め、ピラミッドについて最終確認をする。

「ピラミッドは6時にオープンだよ」とホテルのおっちゃんは言う。しかしネット上の情報では「7時まで開かない」や「7時過ぎてチケットを購入できた」などの情報が流れている。どちらを信じていいのかわからないので、折衷案で6時半に着くように向かった。

6時半過ぎにチケットセンターの前に着くと、守衛の警官に止められる。「7時までは入れない」おい、ホテルのおっちゃんどういうことやねん。

警官に結構粘って交渉するも、全然入れてくれない。その間野良犬はメッチャピラミッドエリアに入っていった。(犬も注意せい)

7時まで座って待とうと、待っていると観光客が続々と現れる。

私が待機列1番目で2番目にきた「ヤシーン(26歳のフランス人男性)」と話して結構打ち解けた。その後、現れた「ポールさん夫妻(60過ぎの夫婦で台湾人、現在はアメリカ在住)」とも結構色々話が弾んだ。

時間が来たので、チケットを購入して結局この4人で入場

入り口すぐに一番でかいクフ王のピラミッドがある。デカすぎる。圧が半端じゃない。まさに圧巻である。

そのまま4人でクフ王のピラミッドの中を一緒に探索することに。朝イチなので、中にはほぼ誰もおらず、まさにプライベートツアーだった。クフ王のピラミッド内部はメッチャ狭く急勾配な階段だった。中で探索している時も、順番に交代で写真を撮りまくり。ポールさんがメッチャ色んな場所と角度で写真を撮ろうと躍起になっていた。

ここでピラミッドのシステムについて少しだけ説明をすると。まず、ピラミッドエリアに入るためのチケットと、ピラミッド内部に入るためのチケットは別物である。例えるならば、ディズニーランドの入場料があり、乗り物は課金が必要な感じ。ピラミッドエリアチケットでは外からピラミッドを見たり、スフィンクスを見たりできる。

そんな初対面の皆さんで、お互いについて話しまくり、ポールさん夫妻に気に入られ「実はピラミッドエリア内で使える車をチャーターしてるから、乗せてやるよ」と言われ、ヤシーンと共に車に乗車し、歩きでは絶対行けない距離にある、有名なピラミッドが3つ一気に写真に撮れるパノラマポイントへ。そこでも写真を信じられない位撮りあった。

「このあとはどういう予定なんだ?」とポールさんに聞かれ「本当はピラミッドの中に入って、ラクダに10分だけ乗って写真を撮って、スフィンクスを見る予定だったよ」と伝えると。「じゃあラクダいくべ」とチャーターの車をラクダがたくさんいるエリアに向かわせる。ちなみにヤシーンは4カ国語以上話せて、アラビア語もいけるとのことなので、助手席でタクシーの運転手やラクダ使いなどと交渉を担当していた。

私以外誰もラクダに乗りたがらず、1人だけ乗ったら時間かかって気まずいなぁと思っていたら、ポールさんが「俺らも写真撮りたいから乗るわ」と言い出し、ラクダ使いに全員乗るから4人分でいくらかかるか交渉してくれとヤシーンに頼み、ヤシーンが交渉。凄まじい連携プレー。

ポールさんが「ここは俺が全員分払うから、大丈夫」となんとも有難いお言葉。私のリクエストなのに本当ありがとう。

私も何かしらで還元しなくてはと、写真を積極的に撮ることにし、帰るまでにポールさんのスマホで300枚位は撮った。

ラクダはというと、立ち上がると想像以上に高く、角度が付くと普通に真っ逆さまに落ちそうな感じだった。あと全く臭くなくてびっくりだった。

ピラミッドを堪能し、スフィンクスへ。スフィンクスは入場パスがあると、映えエリアに入ることができるので、みんなで映え写真を撮りまくった。

ルッキズムの時代にこんなことを言うのはいけないのかもしれないが、スフィンクスの鼻が若干陥没しており、横から見ると整形ミススタイルだった。

そんなこんなでピラミッドエリアで3時間ほど一緒に過ごし大満足したので、私は4人のパーティーから抜けることに。しっかりとお礼を伝えて、皆で連絡先を交換して別れた。

1人で探索する予定が、4人で行動できて話も弾み、車も無料で使わせていただいて、本当に貴重な経験ができた。ピラミッドだけの思い出になるところが、出会いの思い出も上乗せすることができて本当に最高だった。

帰りは、コシャリをテイクアウトで持ち帰って、ホテルについてビールと一緒に食らった。

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