というわけでエジプト2日目。少しでも遅く出発するとピラミッドはバスツアー客だらけになるらしいので、行くか行かないか早い判断が必要。昨日の軍隊的十キロの荷物背負いながら何時間も移動ミッションで結構疲れも溜まっているので、今日はダラダラ過ごす事に決める。
本日のタスクは二つ。タスクその1「近くに毎日行けるレベルのレストランを見つける。」失礼だが、日本に比べ不衛生っぽい店が多いこと、時間がGoogleMAP通りではなく不便なこと、ちっちゃい個人商店しかなく、コンビニも無いことを踏まえ、軽く食べたり飲んだりする場所を是非とも近所に見つけたい。
タスクその2「髪どこかで切る」特に髪を切るのは、香港では高すぎて一度も切った試しが無いので、是非とも物価の安そうなエジプトで切っておきたい。
そんなタスクを考えながら、ピラミッドが見えるルーフトップで朝食をいただく。
朝食をささっと済ませて外出しようとするも、エジプトは時間が早いと店が開いていない傾向にあるっぽいので、ホテルでだらける。
だらけ疲れたので歩いてGoogle MAPに登録されている美容院に行きまくる。滞在場所の近くは全て周った(10店舗以上)が全て開いていないので、Uberを使ってここら辺が繁華街だろうという場所に狙いを定めて向かう。エジプトではUberでも営業をかけまくって来て「このあとどうする?」「俺が案内するよ」など、適当なことをみんな言ってくる。上手にスルーしつつ繁華街で美容院探し。
色々周るも残念ながら全て開いていない。もう仕方ないからホテルに戻るかぁと思ってUberを待っている時に、おじいちゃんが話しかけてきた。適当に相槌を打ち、次はこちらが話題を振る番というタイミングで「なんでエジプトってこんなに店開いてないの?」「みんな起きるの遅いの?」と尋ねると、「ラマダン(断食のこと)が終わって五日間はみんな休みなんだよ」と教えてくれた。
これで全て謎が解決。今日はラマダン終了ちょうど5日目だ。どおりで店がやってないわけだわ。と理解し、おじさんの話を遮ってUberに乗った。(ごめんよおじさん)
その後は、裏通りにある超危険そうなエリアで野良犬と野良猫の群れ(10匹以上いた)に遭遇したり、本場っぽい感じのカフェで本場っぽい感じのシーシャ(まさかの18円だった)を吸ったり。ケバブを食したりした。ホテル休憩をしたあと、どうしても美容院が諦めきれず。最後にホテルの近くの超ローカルっぽい美容院が開いているかチェックしに行くと、まさかのオープンしていた。明らかに未成年のスタッフが吹っ掛けてくるも、華麗に値切り、カット・髭剃り・シャンプーを750円で勝ち取る。
カットが始まり、バリカンの手際の良さを確認し安心する。しかしハサミでのカットは別物だった。まずハサミが百均で売っているタイプのハサミで、どう考えても日本で見るような切れ味の良い美容師さんが持つハサミでは無い。幼稚園生や小学生がノリで自分の髪の毛を切る時のように横向きに一直線でハサミを入れて行く。びっくりしすぎて笑って許容してしまった。きっとこれがエジプシャンスタイルなんだろう。郷に行っては郷に従わざるを得ない。
シャリシャリでは無く、ジョキジョキという美容室では聞き馴染みの無い音を聞きながらニヤニヤ。OK?と聞かれてノリノリで「YEAHー」と返していた。その後髭剃りをするのだが、新品の髭剃りを出してきて「こいつは相当やばいぜ。」的なことを言ってきた。本当にこの少年最高。
髭剃りは確かにやばかった。全くリクライニングできない座席で「首を曲げろ」と言われメッチャ頑張って上を向いて、ジョリジョリ剃っていく。「終わったぜ」と言われ鏡を見ると普通に出血していた。まじでこいつ最高。
最後はシャンプー。リクライニングもヘッドレストも無い座席で、いきなりシャンプーのでっかいボトルからシャンプーを掬い上げ、髪にベタベタ。「いやまだ髪濡れてないっすよ兄さん」
「このシャンプーマジでやべーから見ててみ」と得意気に捲し立ててくる。
おそらく日本のシャンプーなら、20人前くらいはベッタベタに塗りたくられ、特に泡立てられず「流すからこっちこい」とシャンプー台に呼ばれた。

と思ったら、まさかのトイレの洗面所。そこでシャンプーを流し始めた。トイレの洗面所なので当然水しかでず。「寒い。寒い」というも「クールで気持ちいいだろう。」ともう次元が違いすぎて本当に最高。その後、タオルが無いのか、シャンプーした後のビチョビチョの髪をティッシュで拭き取る兄さん。(ティッシュて笑)結局全然水を吸収できず、カット台に座らせ、乾かすのかと思ったら「フィニッシュ」笑
いや風呂上がりより濡れてるんですが。「ドライヤーあるんだから乾かしてよ。」というと「OKOK」と言われ(OKじゃねーだろ)ドライヤーで乾かし始める。
大体100%の水気が、40%くらいになったところでブローは終了。なんで?
マジで衝撃的すぎて、彼を気に入ったので記念撮影をして店を後にした。
濡れたままの髪は、エジプトの外気に晒され、あっという間に乾いた。本当に信じられないような体験ができたので、行ってみて良かった。皆さんも、是非海外では少し無謀なチャレンジをしてもらいたい。
いよいよ明日は、ピラミッドへ向かうので、早く寝ようと9時くらいに準備し布団へ入る。しかし、ホテルの館内放送用のスピーカーから、爆音でクラブミュージック的なものが流れる。頼むから静かにしてくれーと思いつつ、結局音は止むことなく、頑張って寝た。
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