10章 目覚めしバックパッカー旅 エジプト編②

食事を終えたあとはチェックインまで3時間ほどあったので、勢い任せで後日行く予定だったエジプト考古学博物館へ行ってみた。約十キロ近いバックパックを背負い、入り口にいたおじさんに中にクロークがあるか尋ねると。「OKOK」と意味不明な返事をもらったので、信じて中に入ると当然の如くクロークなど存在せず、十キロの荷物を持ったまま、博物館の中で徘徊することに。

結構疲れもやばいので「さっさと見て出るかー」という気持ちと「それなりの金額払ってるし再訪は無いからしっかり見ろ」という天使と悪魔が囁いてきそうな展開に。

結局天使と悪魔を仲裁しつつ、適度に見つつ、行動は早めにというスタンスで回ることにした。

中に入るとグループのバスツアー等で来ている欧米系の旅行者が凄まじいほど居る。

例えるならば、50代ならバブル期のクリスマスシーズンのティファニー。

40代ならドラクエ3の発売日。

30代ならPS3の発売日。

20代以下は分からない。

博物館の入り口付近では隙間から通ろうとするも、その隙間が無いくらい混んでいた。Google mapのレビューでは午前中なら開いているとのことだったが、残念なことに全然混んでいた。

しかし実際は入り口付近だけが特に混んでおり、奥に行けば行くほど空いていた。

エジプトの歴史については調べてから来ていたものの、彫像を見て「あっこれカフラー王の像だ」となるまでは勉強していないので、とりあえず美術の教科書に載っていそうなものから順に攻めたり、やたらガイドが説明している場所にひっついてみたりと試行錯誤して楽しんだ。というかめっちゃ広い。東京ドーム位ある。

エジプト考古学博物館の一番の売りはツタンカーメンこと「黄金の仮面」である。とりあえずそれはしっかり見ようと決意し、休憩しているスタッフに声をかけて場所を聞き出す。エリアに着くと、そのエリアだけは写真が撮れないようになっており、博物館の中に更に小さい博物館があるような仕様になっていた。なかなかの列に並び実際に見てみると、見せ方が上手いのか、実際にやばいのかは分からないが、すごく興奮したし、謎に感動した。

あまり心が動かされる方では無いのだが「これはやばい」と肌で感じた。まさに呪物級。

その後はベンチに座りネットでエジプトの歴史や文化に詳しい人が書いている博物館の見所をささっと調べ、各ピラミッドの所有者的な人の像(ピラミッドは一応今の所お墓なので、そのお墓に埋葬されている人)を確認しながら一通り巡った。

生のミイラも初めて見た。「保存状態がめっちゃいい。」と多くの人が言っているが、正直そこら辺は分からなかった。

足は少しカピカピだったけど、綺麗な人だったんだろうなー。や、髪の毛が無いからか顔が異常に小さいなぁ。と思った。

あと犬の彫像もあり、自分が飼っている犬に座り方が似ていてほっこり。

と思ったが、よくよく考えてみると犬の座り方は一種類であったので、誰が見てもほっこりするのだろう。

想像よりしっかり見て、時間がそろそろなので、タクシーを捕まえてホテルに向かう。Uberは安心安全で本当最高だ。(これがフラグになってしまう)

ホテルに着くと、あと30分は清掃にかかるよと言われたので、ビールを買いに行く。中東やイスラム圏では、ビールの買えない国もあるが、牢獄みたいな柵の間から品物をやりとりをする場所で売っている国もある。エジプトは牢獄タイプ。

牢獄まで歩くと少しかかるので、行きはバイクタクシーで行き、荷物が増えるから帰りはタクシーを呼ぼうと計画をたて、バイクタクシーをUberで呼ぶ。

なんだか現地人も分からないようなほっそい道をうねうね走り、ようやく牢獄酒屋へ到着。

ってかここまで道が細くて車でくるの無理じゃん。という事に気がついたので、Uberのバイク運転手さんにはチップ機能で、チップをはずみ「帰りも私を乗せていって」と伝え酒屋で買い物をする。3分ほどで買い物を済ませ、バイクに乗ろうとするも、いない…

マジか…と思いながら、伝え方が悪かったな。と反省し、車が通れない道なので、仕方なくバイクタクシーを再度呼ぶ。10分ほどでバイクタクシーが到着。

乗り込むと「あれ?スマホの電池が切れちゃった」と言われる。「マジか?充電器貸そうか?」というとtypeBのスマホだから無理だと。じゃあホテルの位置案内するからという流れになり、そのままホテル付近まで近づく。しかし全然ホテルまでまだまだな場所で下され「料金は?」と「私はUberクレジットカード登録してあるから。」というも画面を確認すると、まだ乗車していない事になっていた。現金でくれと言われ、相場の1.5倍をふっかけられ、泣く泣く払う。しかもUber上ではまだこれからのせる設定になっており、こちらからキャンセルをするとペナルティがかかりおそらく次回自分が追加課金する仕様に。ここまで来て「うわ俺やられてる」という事に気がつく。自分では相当旅慣れていると思っていたのに、まんまとやられてしまった。

おばあちゃん達がオレオレ詐欺にひっかかるのも仕方ない。わかんないんだもん。私はおばあちゃんを支持します。

というわけでホテルに戻り、30分で部屋を開ける約束が5時間経っても終わらず。現在午後5時20分。エジプトもしかしたら、かなり手強いかも。

というより日本と主張の文化が違いすぎる。エジプトはもしかしたら、いい意味でも悪い意味でも、ごねれるだけごねた方が得だと思う人が多いのかもしれないと気付かされた1日だった。世界ってマジひろーーーい(くっそー)

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